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わたくし安藤が日々の思うことや、感じたことなどを書き綴るものです。
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2008.7.12付け 中日新聞(名古屋本社版)の編集局デスクについて
同日の、編集局デスクのタイトルは「夜は暗くていい」であった。執筆者は編集局長の加藤幹敏氏。

「夜空に黒々とした天守閣の「影絵」が浮かんでいる」で始まるこの文は、7月7日に行われたライトダウンについて書かれたものだ。

  「明るすぎる夜」がいかにエネルギーを浪費していることか。
  「電灯を惜しげもなく使っている」日本を、七十年余りも前に嘆いたのは、あの谷崎潤一郎である。

として、谷崎の「陰翳礼讃」から、光と影についての谷崎の言葉を抜き出している。そして、

  もちろん、交通や防犯上の安全を守る光まで惜しむことはない。しかし、ただ何でも明るければいいという照明過剰
 社会とは、もうそろそろお別れするときだろう。それが温暖化防止に役立つのだから、一石二鳥になってなおさらだ。

と述べている。

さて、最近私は、夜の夜中に最寄りの駅から自宅まで自転車で帰ってくることが何回かあった。田舎のこととて、駅の近所はともかくとして、自宅への道中には街灯のない区間がある。光の無いその区間は確かに道の状況も分かりにくく、確かに安全とは言えないだろう。始めのうちは、多少の怖さもあったが、そのうちふと思ったことがあった。加藤のいうように「夜は暗くていい」と。

ただ、そう思った経緯(いきさつ。というほどでもないか……)が異なる。そう思ったその日の空は曇っていたが、走りながら空を見て、「あんまり明るいと、星空を見る楽しみがなくなるなぁ」と思った。

昼は、山を見て、木々の緑を見て、雲の白さを見て……、そう、風景というものを見る楽しみがまだ残っているが、夜には星を見る以外の楽しみはほとんどないのではないか。そう考えると、星を見る楽しみを奪う「過剰な灯り」というものはなくてもよいのではと考える。

この街を日本一(人工の照明で)明るい街にすると張り切っている人がいるが、それもほどほどにしてほしいものだ。

星空を見るのが一種の贅沢にもなりかねないから……。

加藤のいう「夜は暗くていい」は、エネルギーの消費云々からのものだが、そうでなくても、「夜は暗くていい」と思う。
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